月例山行 石鎚山山行報告 2022.12.18
参加者 木村、十河、島田、岡田美、兼島
参加者 木村、十河、島田、岡田美、兼島
今期最高の寒波が襲来するという予報の厳冬の中、朝7時過ぎに高松西インターに入り、西へ向けて出発。車外温度は2度くらい、まだ薄暗い。大雪を想像して、ロープウェイの麓駅付近の車道は雪で埋もれているだろうと思っていたが、予想に反して雪は全く無し。8時半過ぎに石鎚山ロープウェイの麓駅に到着し、装備を終えて9時20分のロープウェイに乗り込んだ。高度が上がると徐々に雪景色となっていく。山頂駅を9時40分頃出発。
他の登山者は早々に出発したらしく、歩いているのは私達だけ。
会長が神社脇の店の登山届に記入して歩き出す。
曇ってはいるが、雪も降ってはおらず、風も無い。しばらくは静かな雪道の登山道を快適に歩く。
1時間ばかり歩いて来た辺りで風が出て来た。雪もちらつき始め、かなり寒い。あめ湯茶屋の小屋で休憩を取る頃にはかなり疲れていた。テルモスのお湯で温かいコーヒーとパンを食べる時、素手になっていた時間が長かったのがまずかったらしく、登山を再開する頃には手足の指に感覚が無くなるくらいで、その後もなかなか感覚が戻らず難儀した。
それでも夜明かし峠を過ぎ、二の鎖元小屋につくまでは比較的快適に歩けていたのに、そこから先がかなりしんどかった。歩き出してすぐに息があがり、すごく息苦しい。標高が上がって空気が薄くなっていたせいなのか、冷たい風を避けるためにマスクを付けたのが悪かったのか、山頂までがとても遠く感じた。
岡田さんも久しぶりの登山で足が思うように上がらないと嘆いていた。登って行く途中で下山してくる若い登山者達とすれ違った。十四、五人くらいだったと思うが、皆、若い。私達のような高齢登山者達とは出会わなかった。
山頂に着いても、例年ほどには雪も無く、吹雪でかすんで周囲がほとんど見えない。集合写真を撮ろうとしてもあまりの低温のためか、スマホの画面が真っ黒のまま作動しない。島田さんの話では気温がマイナス10度だったとか。やはり彼のスマホも機能していなかった。
木村さんがアウトドア用のデジカメを持っていたので、それで集合写真を撮った。
この時点で午後2時前。ロープウェイの最終便が5時発なので、それまでに山頂駅まで戻らなければならない。急いで下山を開始し、走るように(と言いたいが、雪道だし、下りは危険なので、用心しながら)気持ちだけ焦って足早に降りる。前社ケ森くらいまで急いで降りたら2時間くらい余裕がある、というので、そこからはゆっくりと歩くことに…
展望台まで降りて来ると、天気が好天して綺麗な夕焼けになっている。
道中雪のため、ほとんど写真が撮れていなかったので、せっかくだから瓶ケ森を入れて気持ちの良い絶景を写真に収める。無事午後5時発のロープウェイに乗り、周りの夕焼けを目に焼き付けながら降りて来た。
変わり易い雪山の天気に自然の脅威を感じつつも、とても寒かったけれど、一人では実行できなかったであろう雪山を、先輩方のご協力を得て無事に体験出来たことを感謝したい。
兼島 記